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本日の劣化診断調査は横張りの窯業系サイディング壁です。

  

「一般社団法人日本窯業外装材協会(NYG)の技術資料」によりますと、 
横張りサイディングの縦目地は、幅10mm程度(1時間準耐火構造とする場合は10mm以下)、
また、深さ5mm以上あることを確認する。目地部には所定の目地ジョイナーを用いる。
目地幅が狭かったり浅かったりすると、シーリング材の剥離の原因になる。
なお、バックアップ材を充てんする場合にも必ず深さ5mm以上の充てん深さを確保する。

   

とありますので、目地部分のシーリング材の深さ(厚み)はこの基準を満たしていればいいという事になります。

これは本日拝見した外壁です。築15年程度のものですが、コーナー部分の縦目地シーリング材は経過年数(15年)の割には状態が良いです!


  

一方こちらは窓サッシ廻りの部分です。

  

写真をアップにしてみます。

  

シーリング部分がかなり劣化しています。

恐らくシーリングの厚み(深さ)が少ないと思われます。同じ建物であっても施工の仕方でここまで劣化状態が違ってきてしまいますので、新しくシーリングを施工する際には「全箇所しっかり厚みを確保することが重要」という意識をもって職人が施工することが重要です。ただシールすればよいというものではありません。

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